森のそばの小さなきこり小屋に、チルチルとミチルという二人の兄弟が住んでいました。二人は優しい両親に愛され、幸せに暮らしていました。

明日は楽しいクリスマス。チルチルとミチルは、窓からイブでにぎわう遠い街のあかりを見つめていました。
でも、サンタクロースは、この貧しい家にはきてくれないかもしれません・・・。その夜、二人は不思議な夢をみます。それは魔法使いのお婆さんに頼まれて、「幸せを呼ぶあおいとり」を探す旅に出ることでした。

光の精、犬のチロー、猫のチレットと共に、『思い出の国』『夜の御殿』『魔法の御殿』と長い長い冒険を続けましたが、二人は「あおいとり」を見つけることは出来ませんでした。朝、目を覚ますと沢山の事を経験した二人には日常の光景がいつもと違って見えています。二人は夢で見た「幸せのあおいとり」について考えました。両親の愛に包まれ、「幸せだと感じる心」こそが「幸せのあおいとり」なんだと。

二人は「本当の幸せ」を知ることが出来ました。

原作：モーリス・メーテルリンク
上演時間：60分
低学年（1年生〜3年生）向け作品

「青い鳥」は、ベルギーの劇作家モーリス・メーテルリンクが、1909年に発表した作品です。楽しく歌い、踊りながら幸せの青い鳥を求めてチルチルとミチルの夢の旅はテンポよく続いて行きます。主人公を通して様々な経験をし、幼い頃に受けた感動は、必ず成長の糧となるはずです。